分散しやすいETF

分散投資は、リスク管理の基本中の基本だ。分散投資とは、複数の銘柄に投資することを指す。数学を用いれば簡単にリスクを計算できるから便利なのだが、そこまでしなくても直感的に分かるだろう。

例えば、ある企業の株に全資金を投資した場合、その企業が倒産すると全資金を失うことになる。2つの企業の株に半分ずつ投資していれば、どちらかが倒産したとして影響は半分で済む。大まかに言えば、分散投資とはこういうことだ。

100の企業の株に投資すれば、1つの企業が倒産しても影響は1%にすぎない。こうやって個別企業に関するリスクを軽減することができる。これを簡単にできるというのがETFを利用する理由の一つでもある。

実際のところ、100銘柄に分散投資しようと思ったとしても、簡単にはできない。例えば、1銘柄の最低購入価格が50万円だとすると、最低でも5,000万円の資金が必要になる。まあ、できる人はできるだろうが、それでも十分な分散ができるわけではない。

ETFなら簡単に分散ができる。例えば、TOPIXに連動するETFを買えば、東証一部に上場している銘柄をすべて買うのと同じで、現時点では1万円台で買うことができるメリットは大きい。ネット証券なら、売買手数料をゼロにできるのだからありがたい。

ETFを保有するには信託報酬などのコストがかかるが、メリットのほうが十分大きいだろう。海外の資産を対象とした国内ETFならメリットは更に大きい。例えばS&P500に連動するETFが東証に上場されている。個別に株式を買うコストを考えれば、ETFのメリットは大きすぎる。






できるだけ指値

ETFの中には出来高の小さいものもある。例えば、1391はスイスの株価指数に投資できるETFだが、とにかく板が薄い。買気配と売気配の幅が大きいから、成行で注文を入れると不利な価格で約定することがある。 とにかく指値で注文するほうが良いかと思っている。板を見てから注文しなきゃならな...