予想を当てるより外れたときの対処

投資で成功する人は予想が当たるのだろうと、投資の世界に足を踏み入れる前は思っていた。経験を積めば予想が当たる確率は多少上がるのだろうが、神様ではないから未来を予想することは難しい。

人間ができることは、外れたときの対処だと思う。ちょうど詰将棋のようなものだ。こちらがこう指せば相手はこう指すかこう指すかのどちらかだろうから、こう指してきた場合にはこう退所して、こう指してきた場合にはこう対処しよう、というように、起こりうるすべてのケースに対処していけば良い。

詰将棋なら、相手の差す手はたくさんあるが、相場には上がるか下がるかの2通りしかない。上げたときにどうするのか、下げたときにどうするのか、これだけ考えておけばよいわけだ。

短期売買では、当たったときには利益確定をして、外れたときにはロスカットする。その幅をどう決めるのかが問題となってくる。デイトレードならその日のうちにポジションを閉じなければならないが、もう少し長期で取引するのなら、当たったときの対処は翌日に回しても良い。

予想が外れたときの対処のほうが、もしかすると大事かもしれない。

ロスカットをちゃんとしていないと、一回のミスでゲームオーバーになることもある。それまで積み重ねてきた利益を一度のミスで吹き飛ばしてしまうのは、そんなに珍しいことではないだろう。高いレバレッジをかけて取引していれば、そりゃ仕方ない。わざわざ高いリターンを求めるために高いリスクをテイクしているのだから。

100%当てるのは、人間には無理だろう。外したときの損失を最小限に抑えて、あたったときの利益を最大限に伸ばすのが人間にできる技術だ。外れるものだという前提で考えておけば怖くはない。

できるだけ指値

ETFの中には出来高の小さいものもある。例えば、1391はスイスの株価指数に投資できるETFだが、とにかく板が薄い。買気配と売気配の幅が大きいから、成行で注文を入れると不利な価格で約定することがある。 とにかく指値で注文するほうが良いかと思っている。板を見てから注文しなきゃならな...